機械が故障してしまったら、どこに依頼すればよいのでしょうか。
修理費用の相場も気になることでしょう。
この記事では、修理の依頼先別に費用の相場をまとめました。
修理費用を節約するコツもご紹介しますので、ぜひご一読ください。
機械の修理が可能な業者7つ
この章では、機械の修理先とその特徴、相場費用を解説します。
機械が故障したときの依頼先は、以下7つの業者が挙げられます。
1.工作機械の修理業者
2.工作機械の保全代行会社
3.工作機械メーカー
4.制御機器メーカー
5.機械商社
6.中古機械業者
7.オーバーホール会社
修理費用の相場は業者によって大きく異なるので、どこに修理を依頼すべきか熟慮することが大切です。
また、業者によって修理可能な範囲が制限されていますし、取引がないと修理を引き受けてくれない場合も。
次からは、これら7つの修理先を一つひとつ詳しく見てみましょう。
1.工作機械の修理業者
費用相場:1時間5,000〜10,000円
今回紹介する業者のなかで、修理費用を抑えられる可能性が最も高いのが工作機械の修理業者です。
機械の修理先として最も一般的だといえるでしょう。
修理を専門としているため、技術力が高い点も見逃せません。
修理費以外に出張費を加算する業者が多いので、修理費用を抑えるためには、できるだけ近場の業者を選ぶことがポイントです。
昔ながらの個人経営の修理業者も多く、その場合は自社でホームページを持っていない場合があり、見つけにくい場合も。
多くは地域密着型なので、近隣の同業者から紹介してもらうなどすると信頼できる修理業者が見つかる可能性があります。
また、各地域の中小業振興センターに問い合わせるのもおすすめです。
2.工作機械の保全代行会社
費用相場:高額、業者によって異なる
保全代行会社とは、業務委託で機械の修理代行を行う業者のことです。
近年、大手の製造企業を中心に利用者が増えつつあります。
専門性の高いエンジニアが修理をするので、安心感があるでしょう。
修理費用の相場は業者によってまちまちですが、非常に高額な場合がほとんどです。
よって、中小企業や個人経営なら、ほかの修理業者に依頼するのが現実的といえるでしょう。
3.工作機械メーカー
費用相場:1日50,000円〜
機械メーカーに修理を依頼するのも一つの手です。
自社で製造した機械を熟知したエンジニアが修理をしてくれるので、的確な対応が期待できます。
修理をしたあとにアフターサービスとして保証を付けてくれる場合も。
デメリットは、廃盤になった機械の修理を断られてしまうケースがあることです。
他社メーカーの修理も受け付けてもらえないケースも多いでしょう。
また、修理費用も高額になりがちです。
4.制御機器メーカー
費用相場:1日約30,000円〜
制御系の故障は、専門知識や技術が必要なため盛業機器メーカーでないと修理が難しい場合が多いです。
よって、制御系に何らかの不具合が見られた場合は、盛業機器メーカーに頼らざるを得ないでしょう。
作業費や部品代などの費用は高めですが、制御機器に精通したエンジニアが修理にあたるため、安心感があります。
5.機械商社
費用相場:業者によって異なる
機械商社とは、メーカーから機械を仕入れて製造業者に販売する中間流通を担う業者です。
修理は専門外ですが、在籍のエンジニアが修理するなどして対応してくれるケースもあります。
機械商社とつながりがあるなら相談してみても良いでしょう。
修理費用は、業者によって大きく異なりますので、事前に大まかな費用を聞いてみるのがおすすめ。
取引がないと対応してもらえなかったり、故障内容によっては修理を断られてしまったりします。
6.中古機械業者
費用相場:1時間約10,000円〜
中古機械業者は、中古機械を買い取り修理などをしてからほかの業者に販売しています。
そのため、修理に対応しているエンジニアが在籍していたり、修理専門業者と取引があったりしているので、修理を引き受けてくれることは少なくありません。
よって、中古機械業者に修理の依頼をしてみるのも良いでしょう。
比較的リーズナブルな価格で修理をしてくれます。
とはいっても、修理を専門としていないため、迅速な対応は望めないケースがありますし、ときには修理を断られてしまうことも。
7.オーバーホール会社
費用相場:比較的安価、業者によって異なる
オーバーホール会社とは、機械を分解して部品を洗浄したり交換したりして、再び組み立てて調整する作業を行っている業者です。
技術力が高く費用相場は安めな点が強み。
修理に対応してくれる業者は多いものの、故障の要因によっては対応が難しく、修理を断られてしまう場合があります。
なお、ここで紹介した業者について詳しく知りたい方は、次の記事もご参照ください。
ー故障した機械はどこで修理すればよい?対応可能な業者を7つ紹介ー
機械の修理費を節約できるメンテナンス
機械の修理費用の相場は依頼先によって異なるものの、大きな出費となるのは事実です。
よって、できるだけ故障が発生するのは避けたいもの。
そこで、定期的に行っていただきたいのがメンテナンスです。
メンテナンスの重要性
定期的にメンテナンスをしていれば、小さな不具合などを早期に発見できます。
修理が必要であっても小規模で済み、その結果、修理費用を節約できるでしょう。
機械は使用し続けると、当然ながら部品が摩耗し劣化してしまいます。
すると機械の精度が落ち、そのまま放置すると不良品を生み出してしまうリスクがあるうえ、故障してしまう恐れも。
あまりにも長期にわたって不具合を放置していると、最悪の場合、修理すらできない状態に陥るかもしれません。
よって、手間はかかりますが機械の故障を防ぎ、莫大な修理費用が発生しないよう、メンテナンスを行うのが良策です。
まとめ
機械には耐用年数がありますから、使い続ければいつかは何らかの修理が必要になるでしょう。
修理費用の相場は業者によって大きく異なります。
よって、修理先の相場を知っておけば、予算に適した業者に依頼できます。
また、修理費用を節約するために定期的な機械のメンテナンスもお忘れなく!